クラウドワークスについて調べてみた
大分のり遅れた感じはありますが、ちょっとクラウドワークスについて調べてみました。
ワーカーが損する仕組みだという問題
上記2つの記事言われてることについては、サービスの仕様なので合わない人は使わないというのが一番だと思います。本当に使えないサービスなら淘汰されていきますし。
世の中ブラックな会社がたくさんあることを考えれば当然の結果となるんじゃないかなと思います。
クラウドワーカー60万人消えた問題
60万人どこいったの?? (ライター・事務 159,523名 / エンジニア・デザイナー 67,003名 2016/2/29現在) IRでは80万人のクラウドワーカーとなっていたのに22万人しかいない現実。みんな辞めたとか?ほんとうに不思議。どこに行ったのだろうか。
クラウドワークスからなぜクラウドワーカー60万人は消えたのか - Enter101
結構バズってるので、軽く分析してみました。
私の推測ですが、一定以上の水準(過去に実績あるとか)のユーザしか検索に出てこない仕様なんだと思います。
実績ないユーザが一杯検索ひっかかると発注側が困るので、妥当かな仕組みかなと思います。
http://crowdworks.jp/public/employees/{数字} みたいなULRでユーザさんがいるので、1万人分以上調べたところ結構な割合で以上は実在しましたよ。
ただ、幽霊会員は一杯いると思います。正確な検証はまた今後できたらしようと思います。
幽霊会員じゃない人抽出して、営業収益で割ったら一人あたりの本当の平均収入がみえてくるんじゃないかなーと思ってるのでやってみたいと思ってます。
クラウドワークスが80万人と言っているのは、 http://crowdworks.jp/public/employees/{80万以上の数字} ということから80万人以上のワーカーと言ってるんじゃないかなと思います。
ただ、http://crowdworks.jp/public/employees/{数字} のユーザさんって発注者側も含まれてるんですよ!
従ってワーカーさんが80万人以上いると数字を盛ってると考えられます。
それよりも決算の方が心配
ずっと赤字です。赤字はまぁいいんですよ。事業拡大の投資期間としてみれば。
現預金も26億ほどあるみたいですし、今は赤字でも事業拡大に走るべきだと思います。
ただ、目標が100億といってて、今期が40億の見込み。
上記の資料から見ると2−3年後には達成できそうな感じです。(現預金が26億ほどあるので、会社としては2−3年は無茶な投資をしなければ問題ないでしょう)
ところで、今期予想40億で赤字の事業が100億の規模になったところで赤字解消できるんでしょうか?
ちなみに赤字の原因の大半は人件費。これは、規模が大きくなる=ワーカが増えたりするとほぼ線形的にあがるものです。細かく計算してませんが、目標の100億のを達成したとしてもすごく薄利になるか赤字です。
そもそもビジネスとして大丈夫なんでしょうか?
結局儲かってないから上で紹介したブログのようなユーザに還元されない仕組みができてしまいっているんじゃないでしょうか?
IRで目標しているところを達成したとしても利益がなければ株主に還元されません。
株主さんはここあたり(もっと長期的な「戦略」など)気にされた方が良いのではないかと思います。またクラウドワークスさんには是非今後の「戦略」を説明していただきたいところです。
まとめ(クラウドワークスからも脱線します)
多分ネット上で騒がれている問題より、事業としての本質的なところでよく考えた方が良いと思います。(本当はもっと細かく調べようと思ってて資料はあるのですが、一旦ざっくりでこのブログで公開しちゃいます。要望があれば追って細かいことも話したいと思いますのでブクマでもコメントでもくれると嬉しいです)
また、脱線しますが昨今のスタートアップ(今年に入ってあんまり「スタートアップ」という言葉を聞かなくなりましたね)が、どうやって事業として成立させるのかが気になっているところです。
CM打っているいるような華やかなな会社(ソシャゲの会社とか、最近ならMERYとかもですね)でも事業としていけてるのかなと疑問に思っています。ここらへんもまた記事にできたらしようと思います。